機能性消化管障害について
みなさまは機能性消化管障害という病気をご存じでしょうか?この病気は、胸やみぞおち、お腹などに不快でつらい症状が繰り返し起こるにもかかわらず、内視鏡やエコー検査などでは症状の原因となるような異常がみられないというものです。
胃がもたれたり、すぐにお腹がいっぱいになったり、みぞおちの辺りに痛みや焼ける感じがおこる「機能性ディスペプシア」、胸やけなどがあるにもかかわらず胃カメラでは食道に明らかな粘膜障害を認めない「非びらん性胃食道逆流症」、お腹の痛みや不快感、便秘・下痢を繰り返す「過敏性腸症候群」が機能性消化管障害には含まれます。
機能性消化管障害の原因の一つとして、ストレスが考えられています。
新型コロナウイルス流行の影響で、みなさまも多かれ少なかれ、様々なストレスを感じていると思います。香川県の緊急事態宣言は解除されることが報道されましたが、これからも我慢や制限が必要だと思います。
機能性消化管障害の治療としては、生活習慣や食生活を整えていくことが基本にはなりますが、それでもつらい症状が続く場合には、胃酸の分泌を抑えたり、胃腸の動きを整えたりするようなお薬や、漢方薬による治療法があります。
腹部のつらい症状が続く方は是非ご相談ください。